特別にご連絡 令和二年五月

以下の二種類の文章は単なる例文と考えて下さい。
例文その1
「中国の上海旅行に行ってきました。日本の空港を離陸し着陸したのは上海虹橋国際空港の予定が上海浦東国際空港に変更になり驚きました。」
例文その2
「カナダのブリティッシュコロンビア州旅行に行ってきました。日本の空港を離陸し着陸したのはバンクーバー国際空港の予定がアボッツフォード国際空港に変更し着陸することになったので驚きました。」
例文その1と例文その2を読まれた人は、「ま、あり得るよなぁ。海外旅行では時々、着陸する空港が変更になるのはよくあるお話でそんなには驚かない。」と考えられるかもしれませんが、以下の文面は脱力してお読みください。

 



「港ではコロナで大変ですが、くれぐれもお気をつけください」というハガキが知人から来た。 ダイヤモンドプリンセスはとっくに出港したのになあ、世事に疎い人だなあと思っていたら、ふと気づいた。
ち・ま・た…か



今年、豪華客船で神奈川県に寄港したダイヤモンドプリンセスと同程度に長崎県に寄港したコスタ・アトランチカでコロナウイルスの集団感染が発生したことは周知された。
ダイヤモンドプリンセスが出港したのは令和二年五月16日で、コスタ・アトランチカが出港する予定日は令和二年五月末迄だそうです。

誰が三月の時点で四月にコスタ・アトランチカでコロナウイルスの集団感染を予測出来たのでしょうか?

 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。