sigh(タメイキ) 平成26年1月

今回の神戸~米子へのバス帰省、帰りの米子~豊岡~大阪という列車の時刻も全て妻がネットで検索してくれたのであった。
思えば結婚するまでリーマンパッカーであった私は休暇といえば長くて一週間、限られた時間のなかで最大の効果を上げるために下調べを入念にし、現地では移動時間を有効に使うために飛行機や列車の時刻を把握して遅れないために早起きして勢力的に動きまわっていたのだった。そんなのめんどくさいわと思う人はツアーに参加するのだろうが、私はそんな作業が好きだった。空港からどのような交通手段を利用して街の中心部に行こうかと考え、そこで行き当たりバッタリでホテルを探す時に何だか自由を感じた。ほとんどの場合が一人旅だったが、たまに友人と行く時には添乗員さながら張り切ったものだった。けれど今やこのていたらく。

sigh(タメイキ)
 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。