ポセイドンのめざめ 平成26年6月

キング クリムゾンのセカンドの邦題が「ポセイドンのめざめ」。原題はIn the wake of Poseidon」。
wake という単語を取り違えたのだろう。正しくは「ポセイドンの軌跡を追って」くらいか。
1st の「21st century schizoid man」は当初は「21世紀の精神異常者」だったが、人権思想に準拠してそのまま「21世紀のスキッツォイド マン」に改められた。schizoid とは今でいう統合失調症のこと。

King Crimson - In The Wake Of Poseidon (HQ)
 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。