さらばベルリンの陽 平成26年8月


Sex Pistols - Satellite
Sex Pistols - Satellite

当時シングル盤「Holidays in the sun」のB面だった。サンボマスターの「絶望と欲望と男の子と女の子」という曲を聴くと、この曲を思い出す。
「Holidays in the sun」の邦訳が「さらばベルリンの陽」だったが、太陽の下で過ごすバカンスなんか行きたくない。休日に(アンネフランクが亡くなった)ベルゲン=ベルゼン強制収容所に行ってきた、という歌詞なのでこの邦題にはかなり違和感を覚えた。
 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。