創作料理「おん食堂」 平成26年9月

中央区谷町六丁目をおりて5分。創作料理「おん食堂」がある。この店のユニークなところは代金が無料だということ。

どういうことかというと、今日食べる代金は前のお客さんのおごりなのだ。今日の代金は次に食べるお客さんへのプレゼントだということなのだ。つまりペイフォワード。料金は自分の好きなだけ茶封筒に入れて渡す。このシステムを知ったときに果たして経営が成り立つだろうかと思ったが、封筒が空だったことは一度もなかったそうだ。8月で一周年を迎えた。

小さい頃から料理が好きで、あべの調理専門学校で修業した愛想がよく可愛らしい若い女性が一人で切り盛りしている。今のところ定食は「カレー鍋」と「おにぎり定食」のみだが、しっかりと野菜や素材の味を活かしてお世辞ではなく、本当に美味しかった。若いのに相当な腕だ。大きなおにぎり二個を平らげると、もう一ついかがですか?と声がかかる。まるで友だちの家でおよばれしているみたい。自家製ドリンクやケーキもある。当然いくら食べても料金は自分で決める。

このような形態のお店は常設店では全国でここだけ。新聞やテレビでよく紹介されているので行列必死かと思っていたが、いつも閑散としている。ゆったりとした居心地のいいこの店、一度是非。 
http://yahoo.jp/rOw65n 

イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4

 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。


 管理人マーキュリーマークからの伝言
 上記は、ドリアン長野が令和二年に投稿した内容です。
 令和六年にドリアン長野は親子でケアンズ旅行。