#4 カトゥーイ (リターンズ2.0)



 私はカトゥーイが好きである。とはいっても女よりも男に性的興味があるという意味ではない。中島らもが額に「犬」と入れ墨を彫ったり、鼻に安全ピンをぶらさげたパンクスは「俺、もう後戻りできんもんね。もうどうなっちゃってもいいもんね」というある種の社会性を放棄した意志を表明している、という意味のことを書いていた。カトゥーイも性転換なんかしちゃったら後戻りできんのである。いや性転換なんかしなくてもカマーとして生きていくにはいくらカマーに寛大なタイ社会でもそれなりの気苦労や不便さがなくはないとはいえないこともないかもしれんような気がしないでもない。私はその、人生は私が主役だもんね、欲望には結局勝てないんだもんね、みたいな気持ちが好きなんである。オカマ・ボクサーのパリンヤーも結構、強かったのに性転換手術をして引退してしまった。私はパリちゃんのファンだったのに。日本に来て試合をした時、試合終了後にパリちゃんが対戦相手にチュー(死語?)をした。それを見て私はファンになったのだ。パリちゃんの勇姿をテレビや「格闘技通信」で見られなくなったのは悲しい。そういえば、友人のカトゥーイのレックは元ムエタイ・ボクサーだった。シャープな顔だちの美人だが、時々眉間にしわを寄せて男になる。ボクサーからカトゥーイへの転身ってのはあんまり多くないと思う。たとえてみれば、力士がオカマになったようなもんか?(やっぱり違うか)レックも対戦相手に胸をときめかせたりしたんだろうか。でも、「マンボ」のコミック・ショーのカマー(外見はまるっきり男)は「僕の彼女は日本人の女の子なの」って言ってたなあ。「男と女、どっち好き?」って聞いたら、「どっちも」としゃらっと答えた。きさま、バイセクシャルだったんか~い。というわけで人間の嗜好なんてえのはよく分かりません。
街を歩いていてきれいな女の人に出会ったとする。その時、私の感情に芽生えるのは「うらやましい」である。ああ、私もあんなきれいな顔になりたいな~、なんて思うのである。(いっとくけど私はゲイではない)男にちやほやされて手玉にとってみたいと思う。(ゲイじゃないぞ)ゲイソン・プラザの近くにあるドラッグストアの「ブーツ」でイミディーンを買ったら(ちなみにイミディーンっていうのは肌の老化をおさえる薬だ。だからといってゲイとはちがうぞ)、白衣が似合う男の店員がとてもかわいかった。彼にもらった住所録をいまだに愛用しているくらいだ。(しつこいけどちがうぞ)バンコクに行くたびにその店を訪れるがいつも彼はいないので寂しい。(だからちがうって)レックにもらったミス・コン(カマ・コン?)の時の彼の写真も私の宝物だ。ああ、もう2時だわ。ダブで洗顔して早く寝なくっちゃ。睡眠不足はお肌の大敵だものね。
パリンヤーのドキュメンタリーがハリウッド映画になるそうだ。タイ人がハリウッド映画の主役に抜擢されるのは初めてらしい。私はもちろん観に行くぞ。パリちゃんの勇姿が映画で観られるなんて今から楽しみだわ????

 管理人マーキュリーマークの感想文と皆様への伝達事項
 ビューティフル・ボーイ(2003) と、マーキュリーマンにパリンヤーさんは出演された。具体的にはハリウッド映画ではなくて、タイランド映画に出演された。すでに皆様が理解されているでしょうが、前者のビューティフルボーイの日本向けDVDは平成10年代に販売されています。 ドリアン長野は平成10年代に把握していませんでした。 映画の感想文も今の所、執筆が行えない状態です。その感想文ですが、掛け声倒れになるようです。 ドリアン長野は、パリンヤーさんが出演されたDVDを購入されなかった模様です。 先日、メールで事実上の返答がありました。 パリンヤーさんは、現在タイランドムエタイのコーチをされているそうです。
なお、後者のマーキュリーマンに限っては、タイランドで制作されたのが2006年(平成18年)で、平成20年6月に日本国内で映画上映された模様です。  
 格闘技通信ですが、すでに廃刊された模様です。 平成21年度(2009年度)は発売されていました。
ドリアン長野は、すでに(平成10年代のある日)神殿結婚をされました。 繰り返すようですが、ドリアン長野は、妻帯者です。
目標があって何かを成し遂げるのは良いとしてもそれが悪の道か否かが問われます。人は、常に一番正しい選択をしないといけないのです。
改めて読み直すと中途半端ではなくて、方針が明確な人を好む人もおられるようです。 
 批判する気持ちは全くないし私もひょっとしたら今後、同じ様なことをしてしまうかもしれないが購入(この場合は映画鑑賞?)をしたいと考えても結局は行えなくなったなんてことはよくあるお話か?
¥989でパリンヤーさんが出演した映画マーキュリーマンのDVDがアマゾンで販売されてる。
他方、パリンヤーさんの半生を題材にした映画ビューティフルボーイのDVDに限っては¥3980で販売されてます。
無論、将来的には品切れに至ったり消費税の増税等で販売価格は変更されるかもしれません。掛け声倒れになってしまうことは可能な限り避けないと何も行えなくなるから、実行するなら実行するで強い意志を持って実行する必要がある。しかしながら、一方で私は今回紹介したDVDの購入を第三者に対しては強要しません。単なる提案です。
今となっては平成20年代初期も随分前のお話です。
 念のために明確化しておきますが、マーキュリーマークが私のハンドルネームですが、映画のマーキュリーマンとは一切無関係です。
冒頭の動画はドリアン長野並びに私(マーキュリーマーク)が撮影したものではなく、参考の為の転載です。


 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。