今朝6時前に起きて、ふと思った。今日は大阪マラソンか。今日は走るつもりはなかったが、様子を見るために大阪城までランニングへ出かける。3万人以上が走るとあって芋の子を洗うようなランナーたち。さすがにこの日に大阪城公園をランニングしているのは自分一人だけ。
待機しているランナーに触発されて10キロ53分のベストタイムが出た。
昨日の大阪城河川敷を走る20キロランのとき、前を走る60歳代のランナーがフォームを崩さず、スピードを落とさず、黙々と(当たり前だけどね)走っていた。その背中を見ていると、アトランタとシドニーオリンピックでのバタフライ金メダリスト、スーザンオニールのことをふと思い出した。彼女は「静かなる暗殺者」といわれ、今までの世界記録を19分も短縮する記録を出した。
その彼女が告白している。
その彼女が告白している。
「競技に勝って表彰台に上がるのを恐れていた。それはみんなの注目を浴びることを意味するから」
彼女はSAD(社交不安障害)だからだ。
彼女にとって競技とは人の注目を浴びることでもなく、賞賛を得るためでもない。ただ、自分の限界を知るため、自分との戦いのためだ。
彼女にとって競技とは人の注目を浴びることでもなく、賞賛を得るためでもない。ただ、自分の限界を知るため、自分との戦いのためだ。
私にとって走るのはスポーツではなく、武道的なものに近い。自分の弱さに打ち勝つための戦いのようなものだ。だからもっと歳とってヨボヨボになっても、きっと走っているだろう。