西田税(みつぎ)のこと 平成29年9月

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西田税(みつぎ)のこと
米子市出身。昭和11年の2.26事件で民間人としては北一輝とともに銃殺刑になった。
松本清張の父親は鳥取県日南町の生まれで、その後米子市内の松本家の養子に入っている。そのせいか、「昭和史発掘」では西田のことに熱い筆致で言及している。
米子市内の旧加茂川沿いに、獄中で詠んだ「ふる里の加茂の川辺の川柳 まさをに萠えむあさげこひしも」と郷里を偲んだ歌碑が有志によって平成4年に建立されている。揮毫したのは姪で書家の西田眞理子さん。
西田はつ(初子)夫人によると、新宿で易者に見てもらった際に「37歳のときに大事件か大病で命を落とすだろう」と言われ、西田はかなり気にしていた。刑死したのは8月19日、37歳だった。
生家は博労町にある代々続く仏具屋。現在は廃業されている。近くにはかなりの秀才であった西田が進学した鳥取県立東高校があり、法成寺には墓地がある。
2.26事件関連の本を読んでいて一番、胸が痛んだのが事件後、近隣の人が「国賊!」と西田家に石を投げ込んだという話だった。

 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。