「YAWARA!」のラスト 平成29年9月

「YAWARA!」のラストで耕作がアメリカに旅立つ空港でのシーン。柔ちゃんに好きだと告白したい、しかしできない、「君も元気で」とか言いながら後ろ髪を引かれる思いでエスカレーターを降りていく。泣く柔ちゃん。
そこでエスカレーターを逆走して現れる耕作。息を切らしながら「きみが好きだ」。
抱き合う二人。
王道なんですが、王道にはストレートに人を感動させる力がある。
自分なんか感動してこのシーンを20回以上読み返したもんね。

フェイスブック上でエレベーターの逆走が難しいことについて質問されたことについての返答)
むずいね。
愛の力はすごい。

 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。