トリスタンプリティマン 平成29年9月Tristan Prettyman - Who We Are (lyrics)

ジャックジョンソンの女性版と呼ばれるトリスタンプリティマン。
晦日の夜、カトマンズの古本屋でビョークがラジオから流れてきて不思議な感覚に襲われたことがあったが、この壮大で美しい曲も早朝のカトマンズの宗教的な澄んだ空気を思い起こす。
あなたの持っている秘密の全てを私にちょうだい
恐れ、疑い、そんなものはあなたには要らない
羽と風が出会う場所は空気が薄くなってゆく
そのことを見て、感じて、知っているはず
全ては星に書いてある
私たちは既に遠い道のりを旅してきた
だから私たちは自分自身であることを変えたりできないのよ


 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。