「ドリアン長野のランニングな日々」平成30年勤労感謝の日

「ドリアン長野のランニングな日々」~森下さんについて~

ランニングを始めて1年足らずの時、何とか10キロを走れるようになり、2016年に堺シティマラソン10キロ男子マスターズにエントリーした。
実はその時が空前のマラソンブームだということも知らなくて、体力にも自信があり、45歳以上のマスターズなら上位に行けるだろうという今なら赤面ものの自信があった。

当日会場に行って驚いた。すごい人である。マスターズだけで2500人が走るらしい。コースは古墳周辺を二回周回する。

走り始めて自己練習と大会ではこんなに違うのか、と思った。とにかく苦しい。
一回目の周回で傾斜のあるコースを喘ぎながら走っていると、後方の大会役員から

「先頭の人が通るのでコースをあけてください!」とのアナウンス。

周囲の人から口々に「え、どういうこと?」と声が上がった。
自分も含めて意味はわかるのだが、理解できない、ということだろう。
冷静に考えれば我々が一周目を走っているときに既に二周目を走りゴールに向かっているということだ。

その男性は猛スピードで一陣の風のように我々を抜き去り、一瞬にして我々の視界から消えた。

あとからわかったが、その人が森下さんだった。

森下さんはぶっちぎりで優勝した。当時54歳のタイムは34分。一般男性コースの優勝者が32分だからどれだけ早いかがわかると思う。
ちなみに僕のその時のタイムは56分。
それから8か月後に出した10キロ50分48秒が自己ベストだが、2年経った今でも悲願の49分台は出ない。

森下さんは何回もフルマラソンにエントリーして、サブスリーを出している。事故に遭いリハビリをしながらも今年の神戸マラソンで56歳でサブスリーを記録されている。
ラソンでよく言われるサブスリーとかサブフォーという称号、それはマラソンランナーにとっての誇るべき輝かしい目標である。


管理人マーキュリーマークからの伝言

今回は特別に投稿します。 サブスリーとはフルマラソン(42.195km)を3時間以内で走るという意味だそうです。特別にサブスリーについてのホームページも紹介します。

— ドリアン長野 (@duriannagano) 2018年11月22日 ">



 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。


 管理人マーキュリーマークからの伝言
 上記は、ドリアン長野が令和二年に投稿した内容です。
 令和六年にドリアン長野は親子でケアンズ旅行。