ドリアン長野 平成27年6月

勢古浩爾という評論家、エッセイストがいる。輸入洋書会社に勤務、並行して文筆活動を行い、定年まで勤め上げる。私は彼の潔い文体が好きだ。例えば
恋愛にいたっては、生涯ひとりの女性を愛し、愛されればそれで十分、合コンのような愚劣なことは絶対にするなと言い切る。「世界の中で自分より立派な男がたくさんいるのに、自分を選んでくれた、それはもうすごいことではないか。こんな俺のどこがいいのか、と思わないのか」と。
思わず首肯。彼がエッセイの中で神田神保町の「キッチン南海」のカツカレーは日本一であると書いていたので食べに行ったことがある。確かに美味しかった。本好きには周知の事実であろう。




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「雨降ってきた?」

「パパのアタマに鼻水落ちちゃった」

















川沿いにはツツジが咲き乱れていました。

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何だか恐いです…。
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ここにもカッパ。
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水木しげる先生贈呈のカッパの三平。

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上福原にある「ジャルディーノ」
南青山にあるようなオサレなカフェ。ベーグルとピザが絶品です。


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【東京だなあと思ったこと】
東京駅でランドセルを背負った小学生にぶつかり、彼が「あっ、失敬」と言って、雑踏の中を年期の入ったサラリーマンのように通り過ぎていったこと。
【大阪だなあと思ったこと】
心斎橋商店街で街頭インタビュアーが小学生に、将来何になりたいですか?と聞いたら、彼が「満州に渡って馬賊にでもなりますかなあ」と答えていたこと。

五月六日 午前9時14分
一年に一度は帰省するようになった。独身の時は休みになるとバックパックを担いで海外をフラフラして何年も家に寄りつかなかったものだったが。両親も80歳になって、孫の顔を見せるのが一番の親孝行ではないかと思うので。まあ、これも結局は自分のエゴなのだが。
妻は帰省したら掃除、洗濯とよく働く。おまけに母にこっそりとお金を渡していた。そして脚を悪くしてほとんど家に引きこもっている母をリハビリと気分転換のために散歩に連れていっていた。ありがたい、と思う。
妻は父親が国鉄職員だったので芦屋で生まれ、転勤を何度か繰り返し、最終的に神戸で育った。妻とは関西で知り合ったのだが、彼女の父親が自分と同郷なのを知って驚いた。妻の父親の兄夫婦の娘、つまり従姉妹が子供たちを連れて帰省していたので、二時間ほど実家にお邪魔させていただいた。その実家には広い田畠があり、贅沢にも子供たちに莓狩りをさせてもらったりして、わが家の三歳の娘も従姉妹のお姉さんにも可愛がってもらい、子供たちにも遊んでもらって非常に楽しい時間を過ごしたようだ。
さて、別れる時間になり、娘に帰るよ、と声を掛けると泣き出した。帰りたくない!さよならしない!と泣き叫ぶ。大粒の涙がボロボロと乾いた畑に落ちて染みができた。車中でも号泣は止まない。パパ嫌い!あっちに行って!一人になりたい!と嗚咽する。
娘の心中を察すると自分も胸が痛んだ。こっちまで泣きそうになる。そして、自分が親に対して取った冷たい仕打ちが思い出されてきた。
やはり毎年帰省しよう、親が健在なうちに毎年、と、車窓から大山をぼんやりと見ながら考えたのだった。
五月五日午後1時五分
人に「今田舎に帰省中」とメールしたら、「何を食べたの」と返信が来たので、よく見たら「田舎に寄生虫」となっていた件。
五月三日 午前6時45分
ファミレスや喫茶店に行ったとき、「メクソお願いします。あっ、メロンクリームソーダ、略してメクソね」とか
友人と行くと、「私オレンジジュース、この人にはミカン汁お願いします」と今だに言ってしまう私は今年54歳。
五月二日 午後10時7分
嫁がスーパーでスイーツを買うかどうか迷っていた。
「やっぱりあきらめる。断腸の思いやわ」
安田大サーカスの気持ちが君にわかるんか!」
…没ネタです

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管理人元(ハジメ)の皆様への連絡事項
セイコーの時計は日本国内の地元のお店やインターネット通販で普通に購入しましょう。間違えてもホテルの時計を持ち帰らないようにしないようにしましょう。(笑)
実は、過去に購入したセイコーの時計が初期不良であったので別の時計にしました。
 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。