「ドリアン長野のランニングな日々」③
テレビで観る一流ランナーが2時間台で完走するので4時間はかなり遅い感があるが、5時間で完走できる人は日常的に練習している人である。サブフォーとなると一流アスリートでも難しい。例えばボクサーはロードワークで常に走っていて、スタミナは素晴らしいものがあるが、大半は10キロ前後でありサブフォーは難しい(これはランナーよりボクサーが劣っているということではなく、方向性が違うだけである)。
まさにサブスリーという称号は全ランナーの憧れである。
世界記録を見ると、最年少では1978年に9歳のアメリカ人少年が2時間56分で走っている。この記録は40年経った今も破られていない。最年長では73歳でカナダ人が2時間54分、年齢別最年長世界記録は保坂好久さんが61歳の時の2時間38分。50代でマラソンを始めた保坂さんは58歳で2時間45分の記録を出している。
著名人のサブスリー達成者を何人か挙げてみると
間寛平 3時間8分
ジョーストラマー(パンクバンド「Clash」のボーカリスト) 3時間20分
村上春樹 3時間31秒
東国原英夫 3時間6分
現在世界最速記録はケニア人の2時間1分という驚くべき記録である。人類が2時間切りに到達できるのも夢ではないが、あと何年もかかるだろう。