2019-12-23から1日間の記事一覧

ドリアン長野のミャンマー旅行記

NO88 ビルマの休日 その1 at 2006 01/09 01:15 編集ミャンマーのビザの申請書に記入していたら、「complexion」という項目があった。肌の色、である。う~ん、whiteというほど俺の顔は白くないしな。yellowには侮蔑的な意味があるし.....。自分の顔を鏡に写…

ドリアン長野の台湾旅行記

シャオエン 1997年5月、日本の首相官邸に当たる総統府の前を歩いていた。日曜日の昼下がり、空は透き通るような快晴だった。赤レンガの荘重な建物の前には警察官と憲兵(機動隊員)が集まって、何だか物々しい雰囲気だ。 「ん? 何だ? 何だ?」と足を止めて…

ドリアン長野のマレーシア旅行記

ドリアン長野のほぼエッセイですがマレーシア旅行記 #10 ドリアン 人は非日常的な体験を求めて旅に出る。海外ならなおさらだ。しかし、それが食文化になると頑なに自国の食生活に固執する人がいる。たとえば、欧米人なんかがそうだ。彼らは外国においても朝…

ドリアン長野のベトナム旅行記

ドリアン長野のベトナム旅行記#5 ホーチミン市のディスコ「今晩、ディスコに行かないか?」 バイク・タクシーのヒューはメコン・クルーズのボートの中で聞いてきた。今日はニューイヤーズ・イブだし、社会主義国のディスコってのも気になるしな。古めかし…

ロサンゼルスとティフアナ旅行記

NO41 続々ロサンゼルス編 at 2004 03/04 00:14 編集 目を覚まし、海辺に面した部屋のカーテンを引く。陽はすでに高い。白い波頭の間にサーファーたちが見え隠れする。今日も暑くなりそうだ。ロサンゼルスには四種類の人間しかいない。ハリウッドスターと観光…

ドリアン長野のニューヨーク旅行記

#33 NYタイムズ・スクエア編at 2004 01/09 00:47 編集1989年12月31日午後10時。タイムズ・スクエア。気温マイナス2度。ぽつぽつと降っていた雨はついにどしゃ降りになった。歯の根が合わないほど寒い。それでも何千人といる群集は誰一人として帰ろうとはしな…

ドリアン長野の英国旅行記

NO42 ロンドン・コーリングat 2004 03/19 22:25 編集ある日、何気にNHKを観ていたら、普段はめったにNHKなんか観ないんですけどね。ロンドンのイースト・エンドの話をしてたんですよ。イースト・エンドは労働者の街でね、反対にウエスト・エンドは高級ブティ…

ドリアン長野のタイランド旅行記

NO1 オリエンタル・ホテル オリエンタル・ホテルに泊まった。あの世界一という栄誉を冠せられるオリエンタルである。私がカオサンでよく泊まっていたサイアム・オリエンタルじゃないぞ。シャングリラもペニンシュラもリージェントも頭が高い! ひかえおろ~…

ドリアン長野の上海旅行記

#23 飛んで上海 at 2003 10/31 19:02 出発前から中国だった。関空に着いたら、いきなり飛行機が2時間の延着だ。仕方なく待っていたら今度は変更(って?)ということで更に1時間待ち。中国国際航空に乗るはずだった我々はなぜか中国東方航空機に乗せられ、…

夏が来れば思い出す タイランド旅行記

【夏が来れば思い出す】その1 「タイは若いときに行け」という、いしだ壱成出演のタイ航空のCMが流れたのは90年代だった。あれを観てタイに行った人も多いらしい。今やタイは若いときに行け、中高年になっても行け、定年したら住め、である。今までタイには…

令和元年12月第四月曜日の連絡

上海日記 1日目からの抜粋 年末まで十日しかないで。 もうチケットは残ってへんで。 あったら奇跡(中略) 年末のチケットいうたら二か月前から予約すんで、フツー。 ラオスもミャンマーも直行便飛んでへんからなあ。 一週間の休みやったら無理や。 北京も…

 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。