大和の国
もちろん当時からは変わってはいるが、風の匂い、鳥の鳴き声、虫のすだき、朝日や夕日の美しさは変わらない。
古代の人も餓えに苦しみ、悩み、自然を畏れ、恋をしたんだろう。
巻向遺跡は3㎢にも及んだそうです。
わが国最初の都市、あるいは初期ヤマト政権の都営とも言われています。
近くには相撲発祥の地、相撲神社が。
「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる 大和し うるわし」
(大和は日本で一番よいところだ。幾重にも折り重なった青い垣根のような山々に囲まれた大和は本当に美しい)
という文が。このあたりは大和青垣国定公園に指定されています。
普通なら山の辺の道は5時間で歩けますが、ゆっくり歩いていったので大神神社に着いたのが7時になりました。参拝者もいなく、灯籠に灯が入って幻想的です。
終点の桜井駅にはこんなポスターが
「籠(こ)もよ み籠(こ)持ち 掘串(ふくし)もよ み掘串(ぶくし)持ち この丘に 菜摘(なつ)ます児(こ) 家聞かな 名告(なの)らさね そらみつ 大和(やまと)の国は おしなべて われこそ居(お)れ しきなべて われこそ座(ま)せ われこそは 告(の)らめ 家をも名をも」
籠(かご)、その美しい籠を持ち 箆(ヘラ)、その美しい箆を手に持ち この丘で菜を摘む乙女よ 君はどこの家の娘なの? 名はなんと言うの? この、大和の国は、すべて私が治めているんだよ 私こそ名乗ろう 家柄も名も
山の辺の道は四季折々に違った風景を見せてくれます。春は菜の花が咲き乱れ、桜が咲き、夏は鳥や虫の鳴き声、夕日の美しさ、秋にはコスモスが見事です。次は秋に行こうと思っています。