この世界の片隅についての討議 平成28年12月

ドリアンさんfacebookでこの映画のことを紹介してくれていたので、先日観てきました。日常の何気ない暮らしの重さや、すずの生きる力、この時代の人たちの犠牲、しっかり整理はできなかったけど、あれからずっと考えてます。本当に大切な映画です。

また、ドリアンさんのお父さんが被爆されていて、それを子どもたちに語らずに生きてこられたことに何とも言えない生きる重さと責任を感じました。

ドリアン長野 
観たんですね。
こうの史代さんの前作「夕凪の街 桜の国」を読んで非常に感銘を受け、原作を父にプレゼントしました。父が語らなかった思いを「この世界の片隅に」を観て少し理解できた気がします。

夕凪の街 桜の国」も読んでみますね。

ドリアン長野 是非。
何度も読み返し、何人かにプレゼントしました。

私の母親の父はつまり私のお爺さんは同じ連隊にいて被爆しました。何故か奇遇ですよ〜ね。


ドリアン長野 そうだったんですね。
広島連隊だったんですか。
不思議なつながりですね。

観に行きたいなぁ

ドリアン長野
あさイチ」で映画館から出てきた人にインタビューしてましたが、その人は13回目観たそうです。


観に行きました。
戦時中のことを家庭環境から見たらこういう描き方になるんやね。


ドリアン長野 
反戦を声高に叫ぶんじゃなくて、日常生活を淡々と描いているところが逆に反戦になっていますね。

今年一番、とかいうレベルじゃなくて、日本映画界の金字塔だと思います。史上初、アニメで日本アカデミー賞くらいの評価があって当然だと思います。少なくとも、すず(のん)に主演女優賞!

ドリアン長野
全く同感です。
「うちはよく人にぼ〜っとしとると言われる」いうすずがときおり見せる激しさ。特に敗戦を知ったときに悔しさで「うちはいったい今まで何のために」と慟哭し(描線まで変化)、闇市でタバコの吸いがらまで入った米兵の残飯を食べたとき、憤慨すると思いきや、「こんなうまいもん食べたことないがね」。
旦那が「すずさんはこんまいなあ、ほんまにこんまい」
「なんでそげなこといいよるん」
「こまいからこまいいうただけじゃ」
というすずに対する愛おしさ。

全てを忘れることができません。

あなたの笑いと生き方のバックにこのようなストーリーがあるとは。ずっと観たいとおもいつつできずにいる映画です。年末年始に観ます。長野家に平安と幸がありますように。

ドリアン長野
おーちゃん、ありがとうございます。おばあちゃんはお元気ですか。 

元気ですよ。週に4回もデイサービスに行っています。お華をしたりパンを作ったり花瓶や人形を作ったり楽しんでいます。週末安息日は家族みんなで夕食会を楽しんでいて、ひ孫から元気をもらって素敵な老後を楽しんでいますよ。



 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。


 管理人マーキュリーマークからの伝言
 上記は、ドリアン長野が令和二年に投稿した内容です。
 令和六年にドリアン長野は親子でケアンズ旅行。