ニューヨーク旅行記 後編



ニューヨーク州 地図 NY




ミシガン州地図 MI


米本土地図 USA





#35 NY地下鉄編 (リターンズ)
2012-10-01 | Weblog
#35 NY地下鉄編

at 2004 01/23 21:36 編集

 地下鉄は楽しい。メタリックでアーバンである地下鉄は輸送手段に徹していて媚びないところがクールでもある。私は地下鉄が大好きだ。地下鉄のある都市に行けば必ず乗る。用がなくてもとにかく乗る。今までいろいろな国で乗った。香港ではなぜか下駄履きで乗った。肩を叩かれたので振り向くと、若い男が私の下半身を無言で指差している。見るとズボンのジッパーが全開していて恥ずかしい思いをした。ソウルではおじいさんに声を掛けられた。私が日本人だと分かると日本語で身の上話を始め、それが延々と続いて閉口した(今思い出したけど、何で地下鉄の便所内にコンドームの販売機があるとですか?)。ロンドンのチューブでは騒いでいるガキに注意したら、「asshole !」と言われた。ロサンゼルスの地下鉄には改札がない。無賃乗車していたら、たまたま検札に遭い、必死で英語の分からないふりをした。このように輝かしき栄光の地下鉄人生の王道を歩んできた私のことを、地下鉄の達人と呼んでくれても一向に差し支えない。そして世界中の地下鉄の中で唯一24時間運行なのがニューヨークである。いわば、地下鉄の中の地下鉄、キング・オブ・地下鉄といってよいだろう。地下鉄を制するものは世界を制す(ホントか?)。
 ニューヨークの地下鉄は何といっても殺伐としているところに趣がある。ホームには電話が何台も架設されている。これらは犯罪時の緊急用だろう。便所は犯罪防止のためにその多くが閉鎖されている。タイムズ・スクエアの駅なんかムッとアンモニアの臭いが鼻を突く場所もある。我慢できずに立ちションしている輩がいるらしい。車両は落書きされても消すことのできるニュータイプが日本から輸入され、名物だったジャクソン・ポロックのようなアクション・ペインティングは見ることができなくなったので残念だ。ニューヨークは人種のるつぼ(メルティング・ポット)ではなく、人種のサラダボウルだと言われて久しいが、ダウンタウンからアップタウン行きの地下鉄に乗ってみるとそれがよく分かる。ウォール・ストリートでは白人が多く、チャイナタウンのあるキャナル・ストリートに停まると中国系がどっと乗り込んでくる。ミッドタウンになると再び白人が多くなり、ハーレムに入ると黒人が多くなる。各人種が融合しているわけではなく、中国人街、韓国人街、イタリア人街、インド人街、ギリシャ人街等と住み分けができているのだ。そういえば夜、間違えて急行に乗ってしまい、慌てて降りた所がサウス・ブロンクスのサイプレスという駅だった。ホームには誰もいない。乗り換えるために地上に出ると、周りにあるビルというビルが焼けただれていた。あん時はビビったな。何しろ、火災保険をせしめるために放火する奴がいるらしいのだ。興味ある方は落合信彦の「アメリカの狂気と悲劇」をお読み下さい。 http://amzn.asia/7gEH0wZ
 地下鉄は24時間営業とはいっても、夜の9時過ぎてから乗る人はめったにいまい。日中でも路線によってはホームに人がいなくなる駅もある。ホームには「Off Hour Waiting Area」が設けられていて、ラッシュ時以外はそこで電車を待つ。何てことはないのだが、ホームの中ほどにあって、乗客もそこに集まるから少しは安全だ。夜になると警官が乗車してくるので、乗客は彼等の乗っている車両に乗る。駅で乗客のほとんどが降りてしまい、警官もおらず2、3人だけが車両に残っている場合なんかとても緊張する。そんな時に限って、向かいに座っている男がじっとこちらを見つめているような気がする。私はおもむろにポケットからガムを取り出し、それをくちゃくちゃと噛みながら、俺は生っ粋のニューヨーカーなんだぜというポーズをとる。ついでに指の関節をポキポキと鳴らし、俺はカラテのブラックベルトだぜ、俺のパンチはピストルの弾丸より早いぜと威嚇(のつもり)をする。時おり軽くシャドーをしながら、最近ケンカしてねえなあ、体がうずいてしょうがねえぜという雰囲気を目一杯表現する。そいつが次の駅で降りてしまうと、どっと疲れる。我ながらバカみたいだ。もう何年も前のことになるけど、ある雑誌が地下鉄内で身の危険を感じた時の対処策は? というアンケートをニューヨークに住む女性にしたことがある。第一位は「鼻クソをほじって、アホのふりをする」(藤山寛美?)だった。これは効果があるかもしれん。
 犯罪が多発する地下鉄ではあるが、面白いのは何といっても乗客を観察することと、ストリートミュージシャンだ。ロック、ジャズ、ポップス、ダンス、毎日いろいろなパフォーマンスが楽しめる。黄昏どきに構内のどこからかサックスの音が聞こえてくると、ニューヨークだなあと思う。ある時、黒人女性が改札の前に座ってボンゴを叩き始めた。人が徐々に集まってくる。興が乗り、観客の黒人女性が手をひらひらさせて踊り、ヒスパニックの女が腰をくねらせて踊る。他の者はリズムを取り、手拍子をする。30分もの熱演が終わると、いっせいに拍手が起きた。駆け寄って抱きつく人もいた。そのあと電車に乗っていたら、黒人の男が乗り込んできた。小さな紙切れを口に当て、息を吹きかけて音を出している。メロディーはバットマンのテーマだ。でも、誰も「またか」というような顔をして見ようともしない。続いてコメディアンの物真似を披露したが...................し~ん。ううっ、寒い。寒すぎる。おひねりをもらおうと通路を回るが、もちろん無視されていた。思わず、「あほんだらっ! お客さまからゼニをいただこうと思うんやったら、芸を磨かんかいっ!」と桂春団次風に心の中で罵倒する私でした。
 地下鉄はどこまで行っても、何回乗り換えても同一料金だ。改札はトークンを入れ、ターンスタイルという金属のバーを押して入場する。そういえば、ビリー・ジョエルの「ニューヨーク物語」というアルバムは原題が「Turnstiles」だったな。ある日、いつものように地下鉄に乗ろうと、トークン売場に1ドルを出した。窓口のおばちゃんは「15セント足りないよ」と言う。なにいっ、市の職員までがボる気かっ、さすがニューヨークだ、とわけの分からん感心をして身構えると、おばちゃんは無言で背後の壁を指差した。壁に貼ってあるポスターには「地下鉄料金、本日から値上げ。1.15ドル」と書いてあった。



管理人マーキュリーマークの感想文と皆様への伝達事項

 アメリカのニューヨーク旅行記です。
 ドリアン長野は本当に極真空手の黒帯保持者でとても強いです。並ではありません。日本であれば地下鉄(大阪市交通局堺筋線)を走る阪急の車両の中に内臓されている薄型テレビが広告を放映しているかもしれないから並のストリートミュージシャンの出番はありませんね。
 私の場合、地下鉄に限っては目的地があるから利用するといった考えです。言い換えると、地下鉄に乗車して楽しみたいから乗るといった考えではありません。平成十年代の6月のある日に北海道に行きました。北海道札幌市の地下鉄で驚いたのは切符の裏表を逆にして自動改札口に切符を入れると出入りが行えなかったんです。他にも平成24年の夏に札幌市南区真駒内駅の出入り口近辺で熊が出没したので騒ぎになったといった報道もございました。
 ニューヨーク市の地下鉄の料金は過去のお話です。現在(平成29年)は、過去よりも値上がりしていて片道$2.75らしいです。支払い方法も過去とは大きく変更されたらしいので詳細は各自でお調べください。
 皆様、海外旅行記では支払い方法が分からずに右往左往するお話がよくありますよね?アメリカでは英語が喋れないとどうしようもありません。喋れるだけでなく理解力や支払い能力も問われます。
 近年のように携帯電話が普及する前の海外旅行記です。私はNYC(ニューヨーク市)の地下鉄に乗車した事はありませんが現在は公衆電話が日本のようにほとんど撤去されているかもしれません。過去にも伝えていますがこの海外旅行記は平成16年に発表された海外旅行記です。
日本では考えられないことですが、路線毎に人種が分けられているのもニューヨーク市の地下鉄らしいのかもれません。ちなみに、サイプレスは檜(ヒノキ)です。第三者であれば、サイプレスアベニュー駅だから檜アベニュー駅と日本では紹介されるかもしれません。
 日本国内であっても乗降客が多い駅とそうでない駅とで大別されているのが現状ですね。休日に電車に乗って乗降客が少ない駅で下車する時に下車する人が少ない経験は誰もが一度は体験したことがあるとは思います。大阪であれば午前中であっても酔っ払いのおじさんが「駅の出入り口が一箇所やから難儀する。」となぜか急に質問されたことがありました。その駅は端に一箇所だけ出入り口がある駅でした。
 ニューヨークの地下鉄は確かに治安の悪化の影響もあるが一方で少しは楽しめるようになっているようです。
私は外国人と地下鉄の電車内で会話をしていたら自動車保険を支払わなくても安全に目的地へ到着が行える点が良いと話していました。 鉄道嫌いの人にとっては「問題があってもいつも自動車が好き。」と考えているかもしれませんね。
 過去形のようですが地下鉄の料金が一種類の点については日本では一日乗車券を連想しますね。
 
 実質的にソウル旅行記も含まれてるのであろうか?ソウル旅行記単体は存在してないからある意味、幻の海外旅行記です。

 日本でも近鉄の特急に乗った後で必ず駅員が検札をしてるのは有名なお話で万が一有料の特急に乗る前に特急券を買っていなかったらそれなりの料金が請求されます。近鉄沿線以外の人にしたら理解し難いかもしれませんが僅かな距離に乗車しても特急料金が請求されるので気をつけてください。過去に近鉄沿線以外の人に道案内をすることがあって困ったのは勝手に先行して歩くばかりか本当に間違えた方向に行こうとしたり出入り口前や改札ならともかく前述した両者以外の場所で別れの挨拶をしたりと破天荒な人がいたのを連想します。日本でも行われてますが、切符を保有してるかどうかの検札は海外でも行われる。権利と責任です。交通費を支払ったら電車(地下鉄)が利用出来るんです。
 私が行ってきたブリティッシュコロンビア州バンクーバーで有名なトランスリンクのスカイトレインは過去には検札が多かったらしいですが私が行った平成27年10月には自動改札機が導入されていたので一度も検札は無かったです。一日乗車券(デイパス)の購入を推奨したいです。多少、交通費の使い過ぎかもしれませんがそれでも、不正乗車扱いされる事がなくなる利点は大きいです。国の内外を問わずに不正乗車の罰金刑は大きいと言われてますので不正乗車は辞めましょう。
トランスリンクのスカイトレインは地下鉄を兼ねた鉄道になっています。御堂筋線や中央線のように地上部分(高架部分)と地下部分が混在してる鉄道だと考えてください。平成20年代になってから環境意識や観光に力を入れる事を理解した人々が増えたからか空港連絡鉄道が利用出来る町は国の内外を問わずに十か所以上存在してる。無論、存在すれども利便性が高いか否かは別問題です。駅前の高値のホテルを避ける人もいるらしいですし。
 海外の鉄道に乗車したと言っても、私の場合はバンクーバースカイトレインのみですが「(日本にも存在するが)出入り口は基本的に一か所か二か所で大き目といった具合で、日本のように小型であるが十か所以上の出入り口を作ってる訳ではないから文化の差なのか?」と考える事がございます。


 余談 真夏に短パンを履いて外出する人は多いですがチャックが無い化学繊維のナイロンで作られた半ズボンで外出するのは別に問題が無いと思えてくるのは上記の海外旅行記を読まれたら賛同してもらえると思います。(笑)






#36 NYホテル編 (リターンズ)
2012-11-01 | Weblog
NO36 NYホテル編

at 2004 01/30 21:59 編集

デトロイト空港着。国内線のニューヨーク行きの便に乗り換えるため、入国審査の列に並ぶ。長い列はそれでも徐々に何事もなく捌かれていき、やっと私の順番になった。しかし、私の入国カードを見たウーピー・ゴールドバーグ似の審査官の目がキラリと光った(ように見えた)。ウーピーは失礼にも私を無遠慮に眺め回し、質問してきた。 「旅行は一人で?」「アメリカは初めて?」「ニューヨークを選んだ理由は?」 私は「○○の買い付けに」と答えてやろうかと思ったが、むずむずする口を押さえた。冗談でもそんなこと言ったら、奥の部屋に連れていかれかねん勢いだ。あげくの果てに日本人スッチーまで呼びつけて何か尋ねている。周りの乗客は私を不審そうに見ている。あの男、テ〇リストじゃないかしら、まー恐いわね、そういえば見るからに怪しそうよ、なんて思われたに違いない。恥ずかしいじゃねえか。もう乗ってやらねえぞ、ノー○・ウエス○! あっ、航空会社は関係なかったか。そこで解放されたけど、個人ツーリストは私だけだったかららしい。ほんとに、もー、いいかげんにしなさいっ! なんてことをわーわー言うてるうちに飛行機はクイーンズにあるラ・ガーディア空港に無事到着いたしました(落語家口調)。
 空港からケアリーバスに乗り、ポート・オーソリティへ。地下鉄でペン・ステーションまで行き、歩いてホテルに向かう。予約はしてなかったが、チェルシー・ホテルに泊まろうと思っていた。チェルシーは昔から作家やアーティストが根城にしてきたホテルだ。古くはO・ヘンリー、ディラン・トマス、トーマス・ウルフ、アーサー・ミラー等、ジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョップリン、ジェファーソン・エアプレインも常連だった。パティ・スミスと写真家のロバート・メイプルソープも同棲していたし、シド・ヴィシャスが恋人のナンシーを刺殺して逮捕されたのもここだ。とにかく、そんなこんなでようやくたどり着いたホテルのフロントは言った。 「満室です」 があ~ん! こんな夜中からホテル探しか~い。チェルシーの向かいには YMCAがあったが、汚くて暗くて不気味なオーラを発している。こんな所に泊まったらモーホー野郎に犯されそうだ。う~ん、こんな時は繁華街に行けばなんとかなるだろう。東京だったら歌舞伎町、ニューヨークだったらタイムズ・スクエアだっ! てなわけでタクシーをとばし、安そうなホテルを片っ端から当たったがぜ~んぶ満室だ。うえ~ん、わしはトルコで猿岩石を探す室井滋かい(ふるっ!)。アジアだったらこんな苦労はせんでもいいのに。と裏通りを歩いているとびっくりした。シャッターを降ろした店先で白人女性が寝袋にくるまって一人で寝ているのだ。まあ、ここは人通りが少ないから安心かもね。ってそんな問題ちゃうやろっ! あんたもホテルが見つからんかったんかい。けど、ここはニューヨークのど真ん中やぞ。こんな所で寝てたらレイプされるぞ、ねーちゃん! (後にも先にもあんな大胆なバックパッカーを私は見たことがありまへん)
 それから2時間後、「NEWYORK INN」というきったねえ連れ込み旅館のようなホテルを見つけた。フロントのパキスタン人は「空室はあるよ」と言う。やれやれだ。でも値段を聞くと、「一晩100ドルだよ」。何でこんなホテルが100ドルもすんねん、足元見やがって。ボったくってんじゃねえぞ。 「年末料金でね。ボスの命令なんだ。さからったら首だよ。ほら、その証拠に」とパキスタンは宿泊リストを見せる。みんな確かに100ドル払っている。一応部屋を見せてもらい、一晩だけ泊まることにした。だけど、隣の部屋の奴らは騒いでいて声が筒抜けだし、床にはゴキブリも走っている。私は思わずトム・ハンクス主演の「ビッグ」という映画を思い出したね。主人公の少年はあることがきっかけで体だけ大人に成長してしまう。元の体に戻るためにニューヨークに一人で行くのだが、初めて泊まったホテルは汚くて物騒な所だ。部屋の外からは喧嘩の怒鳴り声が聞こえてくる。彼は恐くて心細くてベッドで身をよじりながら、めそめそと泣き出してしまうのだ(もちろん大人の姿のままで)。あの時に撮影で使ったホテルはここじゃねえのか、と思ったね。それでも野宿するよりはマシだけど。
 翌朝、ふん、こんなボロっちいわりにバカ高いホテルなんか二度と泊まるかよ、あたしを見くびるんじゃないよ、とばかりに憤然とチェックアウトし、ミッドタウンで宿探しをした。20軒近く当たったが、なんと一軒もなし。ぜ~んぶ断られた。仕方なく昨日のホテルに戻る。フロントにはまたパキスタン。 
 「まいっちゃったなあ。ニューヨーク中のホテルを探したけど、ぜんぶ満室だって」(ちょっとバツが悪い) 「今日は空室はあるかなあ~?」(低姿勢) 「どうかな、今調べてみるよ」とパキスタンはパソコンでチェック。思わず、「Have a heart(おねげえしますだ)」と泣きつく(情けねえ)。「もちろん僕はビッグなハートを持ってるさ」となぜかにやりと笑う。「え~っと、空いてるよ。一晩116ドル」 ぎえ~っ! 昨日より高くなっとるがな! 「今日は大晦日だからね。ボスが......」 「あー、分かった、分かった」
 結局、ニューヨーク滞在中はずっとそのホテルに泊まるはめになった。んでもって今回の教訓。「ニューヨークに行く時はなるべくホテルを予約してから行こう」(って、当たり前すぎて突っ込む気にもなれんわ!)

 管理人マーキュリーマークの感想文と皆様への伝達事項

— ドリアン長野 (@duriannagano) 2017年9月7日 ">

 皆様、海外旅行に行く前には最低でも航空券とホテルの予約そして、海外旅行保険の支払いを済ませてから行きましょう。ま、海外に不動産を持ってる人は例外か?

 アメリ旅行記です。最近(平成29年)になって日本からニューヨークへの直行便が存在してるようですが、ドリアン長野が選んだ方法は一旦、ミシガン州デトロイトに訪問した後でニューヨークに行く方法だったそうです。日本からニューヨークに行く方法は多岐に渡りますので他の方法も存在してるとは考えられますが「ドリアン長野が選んだ方法。」だと考えてください。 半ば余談かもしれませんが、皆様も海外旅行のお話を聞く機会が多いとは思いますがその中でよく聞くお話は、乗り継ぎで待機することについて否定的な意見を聞く機会が多いのではないでしょうか?それが嫌なら日本から海外への直行便を選ぶ人もおられます。そういうこともあって、私は関空(KIX)からバンクーバー国際空港(YVR)への直行便を選びました。私がカナダに入国した時の入国審査官も怖い人でした。繰り返すようですが、航空会社と入国審査官は別口だと考える必要がございます。区分けは重要です。
 情けない内容です。かなりいい加減なのは万人が認めると思います。ニューヨーク市(以下、NYCと略す)に行くのはともかくとしてもせめてホテルを予約してから赴くべきです。少なくとも平成20年以降は、インターネットを通じてホテルの予約がしやすい時代になりました。航空会社も色々な意味で批判される状況を警戒してか航空券とホテルの予約が行いやすいホームページを作り上げてます。単なる航空券の販売だけだと客から苦情や抗議が寄せられるばかりかホテル側からも航空会社への営業活動が行われるに違いありません。周知のようにホテルと航空会社が同じ系列の企業もございます。航空会社が経営するホテルの紹介については数多いので割愛します。
 宿泊費が一泊$100も今となっては微妙な金額かもしれません。宿泊所の数だけ提案が違うと料金が変わってきます。良い契約を締結した海外旅行代理店の選択を尊重する人も多いのではないでしょうか?言い換えると、海外旅行代理店が提案してる旅行を利用する人が多いんです。いわゆるフリープランの提案は会社側も勉強した上での決断だったと思います。空港からホテルの送迎バスの予約や予定表等の作成についても前向きに考える利用者はいるかな?
 国内旅行であっても滞在先のホテル(宿泊所)の予約をしておくべきだが、海外旅行ではなおのこと予約が必要です。これは、私の実体験のお話なんですが手稲区のホテルで宿泊の予約をしたにも関わらず予約が入っていない状態であったので大変困った経験がありました。その日、私はそのホテルの他の空き室があったから宿泊は行えました。実際に利用するのが60日以上先の飛行機の早割りで切符が取れた後の場合、時期があくからかホテル側が過失行為をしでかすようです。実は、そればかりかホテル業界特有の問題らしいのですが予約をしてもキャンセルするお客さんが多いからホテル側がキャンセルを自動的にすることもあると私の友人のホテル業に勤務している人物が発言していました。以下のような会話でした。
「予約したお客さんが本当にやってきて宿泊をしようとしてホテルがもし、満室であったらどうするのか?」彼の返答は「その時は、他のホテルに連絡をして宿を確保してタクシー代金もホテル側が支払って宿泊してもらう。」これが、現実です。誠実で真面目な客ばかりではないのはよく聞くお話ですが、良い客を尊重してほしいのも本音です。悪い客が多いとは言えども、悪い客だけを基準にするのは良くない。ただ、客にも選ぶ権利があります。海外のホテルは余りよろしくない場合があるようです。日本国内のホテルは良いようですけどもね。
 海外旅行に行くにしても日本国内で、交通費の支払い(航空券ばかりか乗船券)、ホテルの宿泊費、海外旅行保険の支払いは最低でも済ませないと健康で文化的な生活の維持は困難ではないでしょうか?実際に外国に到着したら空港からホテルへどのように行くかも考慮する必要はございます。入国審査が無事に終了しその国への入国が済んだ後「次にどうするか?」を考えておく必要はございます。例外的に徒歩で簡単に赴ける住宅を海外の空港近くに保有してる人や海外の空港近くのホテル(フェアモント バンクーバー エアポート イン ターミナル ホテル等)に宿泊する事を決断した人は例外としても、日本国内で空港からホテルへの送迎バスを依頼するかホテルが運営する宿泊者限定の送迎バスを利用しない限りは空港からホテルへの交通費についての支払い責任がございます。入国審査が終わった後、一般のバスや空港連絡鉄道やタクシー等の公共交通機関ばかりかレンタカーや船舶を利用するか否か等の方法は各自の自由ですが前述した海外にて空港近くに不動産を保有してる等の例外的な人々を除外して移動は不可避です。錯乱してる人は少ないと思いますが次にどうするかについて考えて移動方法は決めておいてください。海外で非常識な行動をとると大きな責任が発生します。全て経費が必要になるから自己責任です。発狂してる人は空港に到着してから次に何をするかを決めてないです。せめて他の日本人観光客に迷惑をかけないようにしてもらいたいです。
 何しろ「現地の送迎費用が高値。」と愚痴をこぼす人がいるらしいがそれなら依頼をしない選択があったと思います。
 私は送迎バスを選びましたので、日本国内の海外旅行代理店で支払いを済ませました。空港連絡鉄道や国際空港からホテルへのシャトルバス等を利用するか否かの差異は大きいです。
 フリープランを選ぶ理由は、自由なので行く場所を旅行者自身が決めてる人が有効活用出来ると考えてもらいたいです。
 海外旅行記特有のお話に入国審査がございます。9・11テロ以降とそれ以前とでは大きく変わったのは周知の事実です。別にアメリカに行かなくても健康で文化的な生活は行えます。
 ドリアン長野はセックス・ピストルズを始め洋楽が好きな人物です。一方でドリアン長野の歌は多くの人から否定されているかも?
 平成十年代に発表された海外旅行記ということもあって平成8年に放送された猿岩石が取り上げられていますが平成20年代末期になったこともあって若者は知らないかもしれません。昭和50年代にいかりや長介氏がアフリカ旅行を決行してから海外旅行の番組の人気が高い事は証明されたように思えます。川〇浩探〇隊は論外ではなく例外としておきます。海外旅行についてのテレビ番組が放映される前迄は困った事があっても一部の噂であった程度だったと思いますが世間一般に明確化したかもしれません。各年代毎に旅番組の趣は違ってきてます。平成20年代の海外旅行番組は数多いので各自で連想してください。イモトア〇コとロケ〇つは良い勝負でした。

 いわゆる有名な海外のホテルであっても日本の規格ばかりか方針が違うからか海外のホテルで驚く事は多いです。私が行ってきたバンクーバーのホテルには害虫はいなかったのは良かったですが、やはり困った事はございました。
 照明とテレビが一時的にですが利用出来なくなりました。照明に限っては従業員が調整をして利用が行えるようになってから「一本の映画を無料にします。」と言われたが夜で疲れてたので映画は見ないで寝ることを選びました。確かその日の翌朝は帰国の日でしたので寝過ごせなかった事も理由です。テレビが利用出来なくなった一件については「ソフトウェアのアップデートです。」と言われたばかりか朝食の無料券(28カナダドル相当)を提供してもらったので有効活用させてもらいましたのでそんなには気分を害しませんでした。責任をとってくれるなら許すべきです。前者については権利の行使は見送ったが後者は履行しました。
 シャワーの使い方うんぬんであれこれ説明する従業員がいてたが彼がやってくる前に立ち入り禁止の札を出してた事をとがめられ長話になってその札を部屋の中に入れてしまいました。時差ボケで朦朧としてたが私の責任でもあるかもしれませんけども、外出中に私の希望とは違い半ば無許可で清掃されてました。チップ用の小銭も含めて何も盗まれてなかったことは喜ばないといけないようです。
 宿泊中にホテルの中のルームサービスのメニュー表を切り替えるのは良いにしても従業員がペンを持ちながら行っていたのであやうく私が着用してた服に落書きされかけたりしました。
 浴室も日本と違って、浴槽内のみ排水口があるので水がこぼれないように警戒しながら利用しました。有名なお話ですが浴槽からお水を溢れさせると絨毯の掃除代金が請求されます。それは高値と言われてますので警戒してください。そういうこともあって、海外旅行保険の存在は大きいです。
 ホテルのベッドが柔らかすぎて体が沈み込み寝にくい状態でした。その影響で帰国してからもしばらくの期間は体がへの字になってしまいました。 

 ホテルは選べても、ホテルにやってくる客は選べないこともあって本当に気分の悪い人はいました。ホテルの受付で私に対して無意味に罵る老女がいたがアジア系外国人だったのかな?そればかりか現地時間の午後10時半を過ぎた時に扉を何度も開閉させて「ガチャガチャ。」と金属音の騒音を作り出した日本人観光客がいたので抗議しました。連絡はインターネット等でしてもらいたかったです。私はその日の翌朝に予定がありましたので早く寝たかったんです。言葉が通じると周囲の事を考えずに馬鹿げた議論をする日本人観光客達がいたが、迷惑行為は辞めてもらいたかったです。

 最も困ったのはフェイスブックのタイムライン上で詰問を繰り返す日本在住のストーカーがいました。質問内容が悪いばかりか旅行中に質問が毎日行われ大量であったので対応が出来ないと考え帰国後に冷静になってダメ出しをしてブロックしました。関わる事を推奨出来ない人です。冷やかしばかりか弱みを握りたいと考えたのでしょうか?私の知人が別人にやられてたので多少は警戒したが困りましたね。ブリティッシュコロンビア州に行く日本人は多いから私だけ個人攻撃をしないでほしいが最近注目されてる忖度が一切行えない無神経な人でした。
 皆さん、万が一の時には以下の文章を参考に伝達されてはいかがでしょうか?
「海外は日本国内と違って、治安が悪く安全に関わるのでそういった質問は控えてください。万が一の事があったらあなたは責任を取ってくれますか?」これをタイムライン上にて伝達した後でブロックです。
皆様も海外旅行中の人には最低限の連絡にしましょう。なぜならば、時差ボケ等の試練で困ってる人は多いです。Wi-Fiが利用出来るようになったから発生してる問題かもしれません。過去には連絡が難しかったが昨今は連絡が円滑に行えるようになりましたから時代は変わりました。平成20年代の変化はそれなりに存在してます。 ドリアン長野は海外でインターネットをしたかな?私はしてました。

 有名なニューヨーク市チェルシーホテルは経営難に至った後、経営が変わり平成29年9月現在はホテルの予約が行えないようです。
 少なくとも、パスポートやビザの所得、ホテルの予約と支払い、空港利用料金(税金等)も含めた往復の航空券の予約と料金の支払い、海外旅行保険の支払い、そして現地の滞在費用(交通費、食費等)は用意してからでないと海外旅行に行ってはいけないと思います。
 大変残念ながらドリアン長野ではございませんが、世の中には搾取を何とも思わずに海外に行ってる人もいて制裁を受けた後で帰国した日本人もいるようです。

 紹介した幾つかの動画はドリアン長野並びに私(マーキュリーマーク)が撮影したものではなく、参考の為の転載です。
 なお、冒頭の画像ですがミシガン州ニューヨーク州ニュージャージー州の三つの町に行ってきたことから複数の町の地図ばかりか米本土の地図を紹介しました。 次回のドリアン長野の海外旅行記にご期待下さい。




 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。