法隆寺 平成26年9月

イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5

アンコールワットを見た時は炎天下で鳥肌が立ったものだが、今日初めて法隆寺を訪れて当時の建築技術の素晴らしさに驚嘆の連続である。
法隆寺の解体修理に携わった宮大工の棟梁西岡常一氏と東大と京大の工学部名誉教授との間で建築様式のことで論争があった。後の解体工事の際に釘跡が発見され、西岡の正しさが証明された。西岡は「寺院は学者ではなく、大工が建てたんやからその伝統を踏まえたわれわれのやっていることに間違いはない。結局は大工のやっていることを後に系統立てて並べとるだけで、大工の弟子以下ということです」と言ったそうだ。宮大工としての矜恃と学者以上の知識を持っていた西岡は
修業時代、母親から「棟梁というものは家の中と外のことを一切知らないといけない。使用人の苦しみを知るためには茶碗を洗ったり、洗濯を知っていなければならない」と諭され、食事の調理、後片付け、洗濯、子守りなどの家事を見習い学業と並行していたそうである。
 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。