at 2006 03/14 23:30 編集
「よかったらゴム工場も見ていきませんか?」
「見ていきたいんですけど、タクシードライバーと待ち合わせをしているのでもう行かないといけません」
「そうですか。もし帰りに時間があったら寄ってください。山へはホテルの前からバスが出てますから、それに乗っていけばいいです」
チョウチョウさんは一緒にバスを待っていてくれた。
「もう一度日本に行きたいです。今度は仕事ではなくて、友だちに会いに行きたいです」
チョウチョウさんは十年間海外で働いていたことによって、今の軍事政権下では再び出国するのは難しいらしい。というか、私には政権が変わらない限り不可能なことのように思えた。
「あっ、バスが来ました」
チョウチョウさんは手を上げてそのバスを止めた。バスといっても大型トラックを改造したものだ。車内は人が鈴なりになっているので、窓わくに足をかけて屋根にあがる。そこには既に学生や茶店の商売道具を抱えた少年たちが十人ほど座っている。
「ミャンマーにまた来たときはここに泊まりに来てください」
「はい。ありがとうございました。お元気で!」
バスが走り出すと、朝の澄んだ空気が顔に当たって気持ちがいい。眼下には森が、彼方には山並が見える。こいつは香港やロンドンで乗ったダブルデッカーより比べもんにならんくらい爽快だ。俺は密林の王だ! なんていう勇壮な気分になってくるのは毎朝満員電車に揺られるジャパニーズ・リーマンの悲しき性だ。母さん、岸和田のだんじり祭りで毎年死者が出る理由が少しわかった気がしました。(続く)
元(ハジメ)管理人の感想文と皆様への伝達事項
予定と提案は別物です。 出かける時には予定を立ててる人もいるとは思いますが予想を超える提案があったりもします。その提案に対して賛同するかしないかも旅の分水嶺ですね。
世界を見渡すと民主主義国家ばかりではありません。自由というものが制限されてる国や地域があって困ってる人もいます。
日本の深夜に運行してる長距離バスよりもミャンマーのオンボロバスの方がドリアン長野にとっては快適であったようです。
私は岸和田のだんじり祭りには平成10年代に何度か行ったことがあるからお伝え出来ますが個人的には事故に遭遇したことはありませんでした。場所によるらしいのですが危険を承知で彼等は行ってます。あれだけ巨大な木造建築を叫びながら動かすばかりか横転もあり得ますからね。少なくとも平成20年代は日にちが変更されたから行くのが難しくなりましたね。全国的に岸和田のだんじり祭りについては有名らしいが信じようとしない人はいるかもしれないが以下の動画を確認してから各自でご判断してください。