私は桜庭氏のファンで、彼女がお気に入りの神楽坂にある「中華 五十番」の炒飯をわざわざテイクアウトして前の公園で食べたという逸話を持つ(笑)。
小学四年生から小説の習作を始め、米子東高校を卒業後、大学進学を機に上京。
彼女のエッセイを読むと、地元にいた当時は商店街にある書店の二階でよく漫画の立ち読みをし、隣の文房具店で原稿用紙を買っていたそうだ。
私の実家は商店街でプラモデルや文房具を商っている。隣には現在は建て替えられているが、当時は地元で一番大きな今井書店があり、私も幼い頃から毎日のように立ち読みをしていた。彼女が実家で買い物をしていたことは間違いない。本当に感慨深い。FBで知り合いになった何人かの人が小さい時に父や母からプラモデルを買いましたよ、と言ってくださる。地元の人に喜んでいただいた、小さいながらも貢献できた、と知って望外の喜びであり、ちょっぴり誇らしく思う。