住宅街なので〇〇家を知りませんか❓と言っても誰も知らない 平成29年12月

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父が大腸癌の手術で退院したと思ったら今度は肺炎で入退院。同時期に母も圧迫骨折で別の病院へ入院。さすがに一人にはしておけぬということで、京都に住む弟が父を米子まで車で迎えに行き、弟宅で五日間お世話になってから最終的にしばらく横浜の妹の家に身を寄せることになった。昨日僕が京都に行き、父を新幹線で横浜に連れて行って一泊した。
翌朝、大池公園を走ろうと家を出たが4キロ走って唐突にスマホの充電が切れた。電話もメールもできないのはもちろん、自分が今どこにいるのかわからない。妹の家の町名だけはわかるので走りながら人に聞くのだが、住宅街なので〇〇家を知りませんか❓と言っても誰も知らない。2時間ウロウロしてやっとコンビニ(ないのだ、またこれが)を見つけ、充電器を購入しスマホに接続したならば、わずかばかりの充電復活!助かった!と妹に電話して迎えに来てもらう。家から100メートルも離れてませんでした。
わはは。
帰りは青春18切符で8時間半かけて大阪へ。

「人生は結果ではない、その過程を楽しむ人間こそが真に偉大な人間である」とサイバーエージェント藤田晋が言ってたような気がするが嘘。

しかし読書をしたり、風景を眺めたりする誰にも邪魔されないこの贅沢な時間を僕は愛する。でも熱海まで一時間半立ちっぱはしんどかったわ。弁当も食べられないんですけど。次は座れるかしら。

写真は横浜のサルガッソー、二俣川の住宅街
 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。