産経新聞 令和四年四月


夕刊の「ビブリオエッセー」に投稿したブックレビューを三回掲載すると産経新聞から連絡があった。
同じ人が続けて載るのはまずい、というわけで本名とドリアン長野で掲載されるそうだ。
これはもしかして、梶原一騎高森朝雄みたいなものか(違います)。
第一弾は「三島由紀夫vs 東大全共闘」(角川文庫)
産経新聞に三島の書評が載るのはちょっと感慨深い。
サンケイ新聞夕刊、昭和45年7月7日付に「果たし得ていない約束」という三島の随筆が掲載された。
 《私はこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行ったら「日本」はなくなってしまうのではないかという感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう。それでもいいと思っている人たちと、私は口をきく気にもなれなくなっているのである》
掲載は来週だそうです。
管理人マーキュリーマークからの伝言。
ドリアン長野が上記の投稿をフェイスブック上でしたのは今月の一日です。
従って今週の産経新聞に掲載される予定のようです。何度も掲載されるのは快挙です。
趣味の範疇なだけでなく私も色々とございますので投稿の遅延はあり得ます。
皆様のご理解をいただきたい。

 

 回顧を兼ねた書評
 僕の初海外旅行は26歳の時のインドだった。
 当時往復チケットは年末料金だったので30万した(泣)。
 行く前は椎名誠の「わしもインドで考えた」を熟読。
 インドでは尻の毛まで抜かれるほどぼったくられ、下痢と発熱で散々だったけど、
 それからはリーマンパッカーとして主にアジアをふらふら。
 アフリカは遠すぎて行けなかった。新婚旅行もバックパックでバンコクと香港へ。
 香港では雑居房のチョンキンマンションで二泊し、妻はぐったりしていた。
 バンコクでは安宿と高級ホテルと泊まり歩き、マリオットのプールで
 溺死しそうになったのは今ではいい思い出だ(嘘)。
 旅も好きだが、旅行記も好きだ。
 この本は主にアフリカ旅行のエッセイだが、面白い。
 何よりも文章がうまい。
 奥さんとのなりそめを綴った「追いかけてバルセロナ」なんか疾走感があり、
 一気に読め、感動的でさえある。
 朝の通勤の地下鉄で読んでたけど、日本にいながら気持ちはバックパッカー。
 旅の本もいいけど、また出かけたいなあ。


 管理人マーキュリーマークからの伝言
 上記は、ドリアン長野が令和二年に投稿した内容です。
 令和六年にドリアン長野は親子でケアンズ旅行。